女性ホルモンの基礎知識(その3)
なんとなく生理が不安定、生理の周期が乱れてる、月経がこない。。。
なんてことありませんか?
そんな時は基礎体温を測ってみましょう。
女性ホルモンの働きが正常かどうかを見極めるには、基礎体温の測定がとても有効です。
いきなり婦人科に行くのはちょっと気がひけるというあなた。
まずは基礎体温を継続的に測ってみましょう。
基礎体温とは朝目覚めた時の、最も安静な状態で舌下で測定した体温のことです。
これは1日のうちで最も低い体温です。
0.01℃刻みの婦人体温計で覚醒後、起床前に舌下で検温します。
起床前の体温であれば良いので、必ずしも同一時刻に測る必要はありません。
最近のデジタル体温計にはデータを自動で記録してくれるものもあり、いろいろ比べてから購入すると良いでしょう。
女性の体は月経周期に合わせて低温期と高温期の2相に分かれています。
女性ホルモンの基礎知識(その1)にも記載したように、女性ホルモンの内、プロゲステロンには体温を上げる働きがあります。
排卵後、卵巣から分泌されるプロゲステロンは脳の視床下部の体温中枢に作用するので、体温上昇が起こるのです。
このフィードバックの仕組みが上手く働かないと、女性ホルモンの波が乱れてると考えられますね。
基礎体温グラフの形状について。
①低温期だけが続き高温期がない:これは月経はあっても排卵がない状態です。
排卵がないとプロゲステロンが分泌されないので、体温が上がりません。
排卵がないので妊娠もできません。
②高温期が10日以内で短い:これは排卵はあっても、プロゲステロンの分泌が不十分な状態です。
子宮内膜が十分厚くならないので、受精卵が着床しにくくなっていて、妊娠が難しい状態です。
③低温期が約2週間あり、その後高温期が約2週間続く:これは正常な状態です。
エストロゲンが増える低温期が約2週間あり、排卵を挟んでプロゲステロンが増える高温期が約2週間あります。低温期と高温期の温度差は0.3℃以上必要です。
さて、あたなたのリズムはどの状態に近いでしょうか?
基礎体温のグラフがフラットだったり、不規則にギザギザだったり、高温期が短かったりする人は、毎日の生活を振り返って見る必要があります。
無理なダイエット、ハードな運動はしていませんか?
疲労の蓄積、精神的なストレスはありませんか?
こうした原因がないけれど基礎体温が正常でない人、生活は改善したけれど基礎体温が正常にならない人は、婦人科でホルモン検査を受けることも検討しましょうね。
(続きます)
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