女性ホルモンの基礎知識(その5)
こうして、毎日卵子の数が減少するために、
年齢が高い女性では卵子の在庫が少なくなります。
特に37歳ごろからは急速に減少し、妊娠しにくくなります。
上記のように、たくさんの卵子の中から排卵に至る1つの卵子を選ぶ
というシステムが維持できなくなるのです。
卵子の減少は卵巣機能の低下、女性ホルモンの減少を意味します。
個人差がありますが、一般的に妊娠力が低下し始めるのは平均31歳、
不妊が始まるのは41歳、月経不順となるのが46歳、閉経は平均51歳です。
毎月きちんと月経が来ているから妊娠できると思っている人は多いですが、
閉経の10年前には不妊が始まっています。
あなたが妊娠・出産を望むなら、こうした女性ホルモンの減少と
妊娠力の低下を念頭において人生設計をする必要がありますね。
これまで女性ホルモン分泌には脳と卵巣の密接な連携プレーが必要だと書きました。
実は更年期の不調はこの卵巣と脳の連携プレーが乱れることによって起こります。
年齢が高くなって卵子の数が少なくなると、卵胞から産生されるエストロゲンの量が減ります。
すると脳下垂体はFSH(卵胞刺激ホルモン)の量が足りないのかなと思って、
どんどんFSHを分泌してその量を増やします。
卵巣は頑張ってエストロゲンを分泌しますが、
その司令に答えられなくなりやがてその強い刺激に無反応になっていきます。
ホルモンと自律神経の中枢は同じ視床下部にあるので、ホルモン中枢が混乱すると、
自律神経も混乱が及んで、発汗やのぼせ、動悸、イライラなどの
自立神経失調症状が現れてきます。これが更年期症状の仕組みです。
そのため、更年期症状の緩和にはエストラジオールが使われます。
そして、FSHの値の高い40代の女性の不妊治療にも
エストラジオールが使われるのです。
投薬によって脳は卵胞が育ってきたと感じて、
FSHの分泌を抑えるので卵子が本来の力を出せるようになるのです。
過剰なFSHは卵巣の機能を返って妨げてしまうようです。
最終的には閉経し、女性ホルモンは出なくなります。
体がそれに慣れるまでは症状が辛い人もあるでしょうが、
通常は閉経後3〜5年で症状は落ち着いて、
女性ホルモンが卵巣から分泌されないことが当たり前になり、
脳も体もその状態に慣れていきます。
どうしても辛い人はHRT(ホルモン補充療法)も検討しましょう。
こうして女性ホルモンについていろいろと書いてきましたが、
閉経については65%もの女性が生理から開放されたと前向きに捉えているようです。
女性にとって閉経は新たなライフステージの始まりでもあるのですね!
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女性ホルモンの基礎知識(その4)
女性ホルモンのエストロゲンは、肌や髪をきれいにしたり、
骨や血管を守り、自立神経を安定させる働きがあることは、
このコラムの女性ホルモンの基礎知識(その1)に書きました。
エストロゲンはまさに女性にとっては守護神のような存在です。
一方で乳がんや子宮がんのリスクを増やし、子宮筋腫や子宮内膜症の原因となり、
月経痛やPMS (プレ・メンス・シンドローム)を引き起こします。
エストロゲンにはプラス面もマイナス面もあるのです。
女性の体に深く関わり、ホルモンの波で女性を翻弄する女性ホルモン。
この女性ホルモンのエストロゲンですが、一生のお付き合いかというと、
そうではありません。
初潮から閉経までの約40年間です。
個人差はありますが、女性ホルモンは30歳を過ぎると徐々に減少していきます。
女性ホルモンの減少はまず妊娠力の低下に現れます。
女性がお母さんのお腹の中にいる胎児の時に、
卵母細胞は実に700万個の卵子を作り、その後卵母細胞自体は消えてしまいます。
つまり卵子はその時に作られたものが全てで、その後は新しく作られないのです。
卵子は女性が生まれる前に作られますから、
卵子の年齢は女性の年齢+1歳と考えると良いでしょう。
例えばあなたが、40歳であるなら、卵子は全て41歳。
女性とともに、卵子も同様に年齢を重ねて年を取るのです。
700万個あった卵子ですが段々と減っていき、
その後初潮を迎える頃には20万個程になっています。
この20万個の卵子は閉経時にはゼロ個となりますが、その過程はこうです。
卵巣では生理周期とは無関係に1日平均30個から40個の卵子が育ち始めますが、
そのほとんどはすぐに消えてしまいます。
数ヶ月くらい成長を続けた卵子は医師が目で観察できるくらいの大きさとなります。
卵胞期初めの卵巣には15個から20個程度の卵胞が観察されて、
1日に1.5〜2ミリずつ大きくなります。
卵胞が1センチほどになると、その内一番大きな卵胞が主席卵胞となり
さらに大きく育ちますが、残りの卵胞は全てしぼんで消えてしまうのです。
こうして主席卵胞は約2センチ程まで成長し排卵します。
つまり排卵するまで成長することのできる卵子はとても少なくて、
初潮の頃に存在した約20万個の卵子の内、0.2%程度しかありません。
(続きます)
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女性ホルモンの基礎知識(その3)
なんとなく生理が不安定、生理の周期が乱れてる、月経がこない。。。
なんてことありませんか?
そんな時は基礎体温を測ってみましょう。
女性ホルモンの働きが正常かどうかを見極めるには、基礎体温の測定がとても有効です。
いきなり婦人科に行くのはちょっと気がひけるというあなた。
まずは基礎体温を継続的に測ってみましょう。
基礎体温とは朝目覚めた時の、最も安静な状態で舌下で測定した体温のことです。
これは1日のうちで最も低い体温です。
0.01℃刻みの婦人体温計で覚醒後、起床前に舌下で検温します。
起床前の体温であれば良いので、必ずしも同一時刻に測る必要はありません。
最近のデジタル体温計にはデータを自動で記録してくれるものもあり、いろいろ比べてから購入すると良いでしょう。
女性の体は月経周期に合わせて低温期と高温期の2相に分かれています。
女性ホルモンの基礎知識(その1)にも記載したように、女性ホルモンの内、プロゲステロンには体温を上げる働きがあります。
排卵後、卵巣から分泌されるプロゲステロンは脳の視床下部の体温中枢に作用するので、体温上昇が起こるのです。
このフィードバックの仕組みが上手く働かないと、女性ホルモンの波が乱れてると考えられますね。
基礎体温グラフの形状について。
①低温期だけが続き高温期がない:これは月経はあっても排卵がない状態です。
排卵がないとプロゲステロンが分泌されないので、体温が上がりません。
排卵がないので妊娠もできません。
②高温期が10日以内で短い:これは排卵はあっても、プロゲステロンの分泌が不十分な状態です。
子宮内膜が十分厚くならないので、受精卵が着床しにくくなっていて、妊娠が難しい状態です。
③低温期が約2週間あり、その後高温期が約2週間続く:これは正常な状態です。
エストロゲンが増える低温期が約2週間あり、排卵を挟んでプロゲステロンが増える高温期が約2週間あります。低温期と高温期の温度差は0.3℃以上必要です。
さて、あたなたのリズムはどの状態に近いでしょうか?
基礎体温のグラフがフラットだったり、不規則にギザギザだったり、高温期が短かったりする人は、毎日の生活を振り返って見る必要があります。
無理なダイエット、ハードな運動はしていませんか?
疲労の蓄積、精神的なストレスはありませんか?
こうした原因がないけれど基礎体温が正常でない人、生活は改善したけれど基礎体温が正常にならない人は、婦人科でホルモン検査を受けることも検討しましょうね。
(続きます)
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女性ホルモンの基礎知識 その2
それでは、女性ホルモンの分泌の仕組みと月経の状態を解説します。
①脳の視床下部にある、ホルモンの司令塔からGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌されます。
②このGnRHの司令があると、脳下垂体からゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)が分泌されます。ゴナドトロピンにはFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)がありますよ。
③FSHは卵巣内の卵胞を発育させます。
卵胞が発育してくると、卵を包んでいる外側の膜である顆粒膜細胞がエストロゲン(卵胞ホルモン)を産生します。
エストロゲンは徐々に増えていきますが、このうちエストロゲンの一つであるエストラジオールの増加が脳下垂体に伝えられます。
④エストラジオールの増加が脳下垂体に伝えられると脳下垂体からLHの大量放出が起こります。
これをLHサージ(LH Surge) と言います。サージとは急増という意味です。
LHサージが起こるとFSHにより大きく育った主席卵胞(2センチ程)は破裂して排卵します。
排卵後、卵巣に残った顆粒膜細胞は黄体となりLHの刺激によって、プロゲステロン(黄体ホルモン)が産生されます。
黄体は別にエストラジオールも産生しますので、エストラジオールの分泌は2峰性を持ち、2こぶラクダと呼ばれます。
⑤一方子宮では、卵巣で分泌されるエストロゲンによって子宮内膜が形成され、
さらにプロゲステロンによって厚くふかふかの状態になります。受精卵が着床しやすい状態にするんですね。
⑥実際に受精卵の着床がなく、妊娠しなければ子宮内膜は剥がれ落ち月経となります。
このように女性ホルモンの分泌には脳と卵巣の密接な連携プレーが必要なのです。
普段健康体のあなた。卵巣になんの異常もないのに、様々な要因が重なって脳との連携プレーが上手くいかずに
生理不順になっている場合もあるんです。
時々チェックすることを忘れずに心がけましょう。
(続きます)
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女性ホルモンの基礎知識 その1
女性ホルモンは妊娠・出産ができる体を作るためのものです。
女性ホルモンは女性の体を守り、コントロールしているので、
女性ホルモンがちゃんと働いているかを知ることはとっても大切なことです。
・無理なダイエット
・ハードな運動
・過度なストレス
・大幅な体重増加
・喫煙している
・毎日睡眠不足
これらは、女性ホルモンを乱す大敵です。あなたには思い当たることはありませんか?
それでは女性ホルモンが正常に働いているかを知るにはどうしたら良いのでしょう?
それは簡単。毎月の生理を見てみればよいのです。
・周期が不安定
・経血量が減った
・月経が60日以上こない
・基礎体温が2相になっていない
こんな症状があったら、あなたの女性ホルモンは乱れているかも知れません。
また卵巣機能の低下や子宮筋腫などの病気の可能性もありますので、
気になる方は婦人科を受診されてもいいでしょう。
女性ホルモンは2種類あります。
1つはエストロゲン、2つめはプロゲステロンです。
1つめのエストロゲン(卵胞ホルモン)は女性らしさを作るホルモンです。女性の肌や髪をきれいにし、骨や血管を守ります。
また自立神経を安定させるなど女性の味方です。
2つめのプロゲステロン(黄体ホルモン)は妊娠を助けるホルモンです。子宮内膜をふかふかに厚くして受精卵の着床を助けます。
そして妊娠を維持。体温を上げる働きもあります。
(続きます)
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婦人科クリニックと提携しました!
Act One アクトワンではこの度、卵子提供プログラムを契約されたレシピエントご夫婦のフォローアップ(移植のための子宮内膜調整、妊娠判定やその後の経過をフォロー)のため、またエッグドナーの方の事前検査のために、
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またエッグドナーの方にも事前検査におけるホルモン値や感染症の検査、
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レシピエントさんの体験談!
1次渡航を終えたレシピエントさんご夫妻から、
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*Act One アクトワンについてお聞かせ下さい
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シンプルで落ち着いた雰囲気でした。
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安心感がありました。
メールでの問い合せも頻繁にしていますが、いつも丁寧に
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*マレーシアのクリニック、サンファートはいかがでしたか?
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*マレーシアの現地スタッフについてお聞かせ下さい。
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帰りの飛行機のチェックインと搭乗までの説明と、
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短い日程での渡航でしたが、せっかくなので観光したいとの
要望にも対応していただき、楽しい1次渡航になりました。
これなら2次渡航も不安なく、安心して行けそうです。
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Act One アクトワンさんは私たち夫婦にとても合うエージェント
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2次渡航もよろしくお願いします。
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